法医学者のアルバイト

前回に引き続き少し雑談系な内容です。

今回のテーマは"法医学者のバイト"と称して『法医学者のアルバイト事情』を私自身の経験も踏まえ書いていきたいと思います。



法医学者としてお給料をもらうとすれば、大学の教員として採用される必要があります。

ただこれに関しては前回もチラッと書きましたが、法医学教室が全国でも90校ほどしかないため、今現在決して潤沢な教員ポストがあるわけでもありません。


またもし大学院生の間であるなら、お給料がないだけでなく、授業料を払う必要があります。

なので基本的にはアルバイトで食べていくことが必須になってきます。


そこで法医学者の私は実際にどのようなアルバイトをしていたのか?

それはズバリ...『臨床医のアルバイト』をしていました。


私自身は病院の当直業務を行っていましたね。

夜間やってくる救急車の対応や入院患者さんの急変対応です。

私は臨床研修も経ましたし、ある程度臨床もしていましたので、一般的な臨床医の先生方と同じようなバイトだったと思います。

その他、健診のバイトや献血関係のお仕事をしている法医学者もいたり、知り合いのコネを使って(臨床系の)アルバイトを探したなんて話も聞いたことがあります。

そうやって医師免許を利用した?アルバイトで生活していました。

おそらく周りの法医学者もだいたい同じような感じなのではないでしょうか。

ある程度がんばれば、それなりに食べていけるほどのお給料は頂けます。



一方、法医学者だからといって「何か法医学者としてのアルバイトがあるのか?」と言われても、現状なかなかないのが実際のところです。

少なくともひとりで食べていくにはやはりある程度臨床系のアルバイトをする必要があるのではないか?と個人的には思っています。

その方が法医学実務をやる上でも臨床医学の知識が増えて一石二鳥ですしね。


あとは大学には奨学金制度もありますので、大学院生さんはそういうのを利用して、法医学者として食べていけるようになってから返していくというのも手かも知れません。

近年は非臨床系・基礎系のドクターを養成するために国も支援し始めていますので、そういった波に乗れたらいいですよね。



少しやらしいお話が続いて申し訳なかったです。

次回からまた真面目な記事を書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。