釣り人は第一発見者になることが多い

皆さんは釣りは好きですか?

私は人並みにしかやったことはありません。

好きな人は夜中や朝方にも釣りに行くそうですね。

今回はそんな"釣り人"にまつわる小話でもしたいと思います。



記事タイトルの通り、『釣り人はご遺体の第一発見者であることが多い』んですよ。

おそらく皆さんが思っている以上に多いです。


『海で浮かび漂っているご遺体を釣り人が発見した』

という警察からの触れ込みは、特に夏の法医学教室で結構聞かれます。


釣りが好きな方は、海・川問わず、そして時には夜でも釣りに行かれます。

さすがに夜は見えないですが、そこでご遺体を発見するわけですね。

もちろん「釣り人自身が...」ということもたまにあるのですが。



これは山よりも断然に海(川)ですね。

この理由ははっきりしませんが、木の生い茂る山や森よりも、何も遮るもののない海の方が見つけやすいのからかな?とか思ったりしています。

単純に"山の事故"より"海の事故"の方が多いのもあるでしょうけどね。

あと釣り人は人気のない釣り場に好んで行く方もいるそうなので、そういう理由もあるのかなと。



"海の事故"と聞くと、誤って落ちて...というイメージだと思いますが、それだけではありません。

中でも私が時々経験して気になるのが『認知症の徘徊による事故』です。

認知症が深刻すると、外を歩き回ってしまう"徘徊"という症状が出たりします。

その徘徊の中で「何故か海に行き、そこで...」というケースがしばしばあるんですよ。

また溺水自殺をされた方が"最期の場所"に選んだのが"海"だったり...なんて経験もあります。

海が惹き付けるのは釣り人だけではなく、人はみな海に惹き付けられてしまうのでしょうか。



日本は溺死が多いです。(参考記事:「溺死・溺水」)

それは日本では水が周りに豊富であるからに他なりません。

ただそれだけでなく、人を惹き付ける何かがあるからかも知れません。

釣りが好きな人もそうでない人も、海の事故には十分注意してくださいね。