皆さんの身体でも日々臓器が働いています。
しかし、その重さがどれくらいなのか?というのを知っている人は少ないはずです。
今回はそんな漠然とした臓器がある程度具体的にイメージできるようになればと思います。
各臓器の重さ(+消化管の長さ)はおよそ↓表の通りです。
※これはあくまで私見です。正確なデータは成書をご確認ください。
ということですので、重い臓器TOP5を挙げると...
1. 脳
2. 肝臓
3. 肺
4. 心臓
5. 腎臓
になりますね。
"脳"と"肝臓"はほぼ同じくらいの重さで「ほんの僅かに"脳"の方が重いかな?」くらいです。
ただし"脂肪肝"などで肝臓が肥大している場合は"肝臓"の方が重くなりますし、
進行した"アルツハイマー型認知症"では脳重量は減ります。
また女性よりも男性は脳や肝臓、心臓などの臓器重量が重く、比較的性差は大きいと言えます。
また"肺"においても、"溺死"や"うっ血性心不全"の症例では倍近くまで重くなることもありますので、この限りではありません。
「心臓は300g」と書きましたが、法医解剖では心肥大したご遺体が多いのですので、我々の経験で言うともう少し重い印象があります。
肺は左右差が比較的大きいですが、腎臓は殆ど変わりません。(位置する高さに違いはありますが)
『最も重い脳が身体の1番上にある』というのはバランスが悪そうな感じがしますが、生物学的にはどうなんでしょうかね?
おまけで消化管の長さも載せましたが、やはり小腸が断トツに長いですね。
皆さんもこうやって具体的にイメージしながら、ご自分の身体を大切にしてあげてくださいね。