前回の記事で、実際の法医学者の具体的なポスト数の話ができなかったので、追加で書きたいと思います。(参考記事:「法医学者が少ない理由」)
主に法医学教室における
①教職員 (定員数・現員数・役職別)
②医師免許保有者数 (現員数・役職別)
③技術職員 (定員数・現員数)
④事務職員 (現員数・勤務形態)
今回はこれらのデータをみていきたいと思います。
①教職員全体(常勤)
常勤職員の定員は、最小2人~最大7人、平均は約4人です。
常勤職員の現員は、最小2人~最大7人、平均は約3人です。
欠員が2人以上の法医学教室も13校あります。
役職別の現員をみると、助教が最も多く、次いで教授の数が多くなっています。
②医師免許保有者数
医師免許を保有した常勤職員は、最小1人~最大5人、だいたい1人ないし2人のところが多いようですね。
医師免許を持った職員で多いのは教授、次いで助教となっています。
③技術職員
技術職員の定員は、最小0人~最大4人、平均約1.5人です。
技術職員の現員は、最小0人~最大9人、0~2人が多くなっています。
④事務職員
事務職員の現員は、最小0人~最大5人、1人の大学が最も多いです。
事務職員に関しては、現員が1人の法医学教室が最も多く、殆どが非常勤のようです。
以上が法医学教室における教職員等の情報でした。
日本法医学会はこのようなアンケートを毎年行っています。
少しずつでも法医学教室の状況が良くなっていくと良いですよね。