今回は少し毛色を変えて記事を書いていきたいと思います。
『私のおすすめする法医学の教科書・テキストは何か?』です。
今現在(2021年5月時点)で『法医学をもっと勉強したい方向け』の話です。
今回は特に私の独断と偏見にまみれていますので、学部生の方は教授の推薦する教科書を1番に選んでください。
試験に合格できれば良い、さらっと理解できれば良い、国試出題程度で良い、という方にはオーバーワークかと思います。
というか、そういう人は授業でもらうレジュメをきちんと理解するのがきっと1番の近道ですね。
さて、結論から書きますと、最もおすすめするのは
【NEWエッセンシャル 法医学 第6版 (髙取健彦 監修/長尾正崇 編)】 (医歯薬出版株式会社)
これです。
理由は、現行出版されている中では比較的新しく、ある程度記載量もあり、改訂もそれなりになされているからです。
正直なところ、ある程度の記載量のテキストになってきますと、大体の記載内容は似通ってきます。
もちろん著者の専門等によって多少記載が詳しいといったこともありますが、重要な点についてはどれも押さえていると思います。
なので私自身が最も重視しているのが『改訂頻度』です。
法医学は臨床医学に比べると割と普遍的な内容も多く、過去の書籍を参考にすることも不可能ではないと思いますが、それでもやはり新しいエビデンスが出てきています。
近年で言えば、特に死後画像や死因身元調査法解剖に関する記載などはやはりある程度新しいものでなければ出てきません。
ですので、法医学だけに限りませんが、自分がもっと勉強したいと思う分野においては、医学書はできるだけ新しいものを買うのを私は強くおすすめしますね。
もちろんその他にも良い本はたくさんあります。
【標準法医学 第7版 (石津日出雄・高津光洋 監修/池田典昭・鈴木 廣一 編集)】 (医学書院)
個人的にはこちらも良いと思っているのですが(※私が学生時代はこれをよく読んでました)、出版年度から今回は前述のエッセンシャル法医学を推しました。
ここでは触れませんが、洋書にも良いのがありますし、新しいものが出ればこれらのおすすめが変わる可能性もあります。
実際のところ、法医学分野はそれほどテキストは多くないのが実状です。
またそのレビューや口コミも決して多くないですよね。
だからこそ、今回は個別の中身については触れませんでしたが、また今後新しい本が出版された際には、レビュー等を書いても有意義かなとも思ったりしています。