医師となれば、おそらく誰もが1度は読んだことのある"死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル"。(以下"マニュアル")
実は毎年度末になると、新年度版のマニュアルが公開されます。(厚生労働省, 死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル_サイト)
毎回微妙にアップデートされているのですが、皆さんはご存じでしょうか?
今回は新しい令和5年版マニュアルと令和4年版マニュアルの違いをみていきましょう。
結論から言うと、違いは下記の4点です!
① 目次にマニュアルが掲載されているHPアドレスのQRコードが付いた。
② マニュアルのタイトルページにページ数が付いた。
③ "死亡したとき"の例示が令和5年になった。(8ページ目)
④ 『期間が不明の場合は、「不明」又は「不詳」と記入し、空白は避けてください』が赤文字になった。(15ページ)
詳しくみていきましょう。
① 目次にマニュアルが掲載されているHPアドレスのQRコードが付いた。
元々旧版でもURLは記載されていましたが、それに加えて新版ではQRコードが追加されました。
現代はQR決済を利用する人も増えてきましたし、まさに時代の流れですね。
② マニュアルのタイトルページにページ数が付いた。
これは微妙なアップデートです。
というか、別に無くても困りはしませんが...。笑
むしろ今まで気付いていなくて、今回やっと修正に至ったのかな。
③ "死亡したとき"の例示が令和5年になった。
これは毎年アップデートされています。
おそらく来年も再来年も変更されます。
医師の「えぇっと、今年は令和何年だったっけ...?」という悩みを払拭してくれる厚生労働省の優しさです。
④ 『期間が不明の場合は、「不明」又は「不詳」と記入し、空白は避けてください』が赤文字になった。
今年の修正らしい修正?は実質的にこれだけでした。
この記載自体は旧版からあったのですが、それが赤文字で強調されています。
これはきっと「期間が不明な場合に空白としてしまう医師が多いから」でしょうね。
厚生労働省のお怒りを感じます...皆さん駄目ですよー!きちんと埋めましょう。
ということで、令和5年度は令和4年度版と比べて、上記4点の違いがありました。(細かく言えば発行年なども当然変更になっていますが)
そうは言っても、今年は大きな変化はありませんでしたし、基本的に毎年そんなものです。
正直、これを毎年楽しみ?にしているのは日本で私くらいでしょう...。(
さて、、、気は早いですが、来年はどうなるのでしょうか!?