第113回医師国家試験 F問題 問24 [113F24]

113F24
死亡診断書について正しいのはどれか.

a 病院が届け出る.
b 剖検所見は記載しない.
c 署名と押印とが必要である.
d 主治医以外は記載できない.
e 死因として老衰と記載できる.




正答は【e】です。


[a] 誤り。死亡診断書(+死亡届)の届出は、"病院"ではなく"届出義務者"が医師から受け取った後に届け出を行う必要があります。戸籍法 第87条「次の者は、その順序に従つて、死亡の届出をしなければならない。①同居の親族 ②その他の同居者 ③家主、地主又は家屋若しくは土地の管理人

[b] 誤り。剖検(=解剖)を実施していない場合には記載しませんが、剖検を実施している場合は解剖欄に剖検所見を記載します。

[c] 誤り。現在は記載医師による署名が原則であり、捺印の必要はありません。

[d] 誤り。死亡診断書を交付するのは「診療管理下にある患者が、生前に診療していた傷病に関連して死亡したと認めた」医師です。"主治医"である必要まではありません。

[e] 正しい。「高齢者で他に記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然死の場合」であれば、死因として"老衰"と記載できます。



"死亡診断書のルール"に関する問題です。

選択肢の並びも含めて全く同じ問題が過去に出題されています。(同一問題:109G18)

この問題はいわゆる"プール問題"ですね。


前回出題時は意外にも正答率が低かったので「もう一度出してやれー!」といった魂胆だったのでしょうか。笑

さすがに2回目となると、正答率はほぼ100%のようです。


プール問題なので、詳しい解説は過去記事 →【109G18】に譲ります!



113F24.jpg