法医学者になるまでの費用・学費

以前『法医学者になるまで何年かかるか?』という記事を書きました。(参考記事:「何年かかるか?」)

今回は『法医学者になるまでにいくらの費用がかかるのか?』というのを書いていきたいと思います。

法医学者を目指す人にとって"お金"も現実的な問題ですからね。



実質的には「大学の学費」「大学院の学費」になってきます。

国立大学の学費:349万6800円 (6年間)
国立大学院の学費:242万5200円 (4年間)

合計:592万2000円 (10年間)

です。


詳しくみていきましょう、



法医学を目指す人に向けた記事はいろいろ書いてきています。

参考記事:「法医学者になるには
参考記事:「どこの法医学教室がいいか?
参考記事:「各法医学教室の違い


法医学者となるためには、

・医学部に入学し卒業する
・医師国家試験に合格する (医師免許を取得)
・大学院に入学し法医学を学ぶ
・法医学教室に就職する
+α 臨床医研修を修了する (参考記事:「法医学と研修医」)

という過程でした。(参考記事:「法医学者になるまで何年かかるか?」)



このうち"費用"がかかってくるのは『大学と大学院の学費』くらいです。(※生活費は除く)

確かに実際問題として学費の目安を知ることは悪くないと思います。



多くの国公立では、大学でも大学院でも授業料は原則同額です。

また国公立大学なら医学部であろうとなかろうと学費は変わらないため、計算自体はそこまで難しくありません。

私立に関しては十人十色なので一概には言えませんが、国公立より学費は基本的に高くなります。



【大学の学費】:349万6800円 (6年間)=入学金28万2000円+授業料53万5800円×6年

【大学院の学費】:242万5200円 (4年間)=入学金28万2000円+授業料53万5800円×4年

【合計】:592万2000円 (10年間)=349万6800円+242万5200円


つまり、スタンダードにいって「10年間で600万円弱かかる」という感じです。

早期修了ができれば在学期間はもう少し短くなって学費は安上がりですし、逆に留年してしまったら学生期間は長くなり学費もその分高くなってしまいます。



これを知って「うわぁ...」と思った人もいるかも知れません。

「奨学金を貰う」という方法を除くと、身分上、大学では多くの方がご両親に負担してもらわざるを得ないでしょう。

しかし、大学院生に関しては、医師のアルバイトで支払っていくことが十分可能です。(参考記事:「医師のアルバイト」)

何なら頑張れば大学の頃の奨学金も返済できます。

そういった意味でもこの学費総額は"目安"として捉えるくらいでよいのかも知れませんよ。



個人的には『法医学者になるまで』より『法医学者になってから』をむしろきちんと考えておくべきだと思っています。

とは言え、まずスタートラインに立たなければ始まらないのも事実です。


今回の記事が法医学を目指す人の役に立てば...!と思いますね。