90A14医師の届出義務として正しいのはどれか.3つ選べ.a 墜落外傷による死体を検案したときは警察に届け出る.b 麻薬中毒者と診断したときは都道府県知事に届け出る.c 梅毒と診断したときは最寄りの保健所長をへて都道府県知事に届け出る.d 覚醒剤を所持している患者を診察したときは警察に届け出る.e 不法滞在外国人の患者が入院したときは警察に届け出る.正答は【a, b, c】です。[a] 正しい。外
83A97医師の届け出義務について誤っているのはどれか.a 食中毒患者を診断したときは,直ちに最寄りの保健所長に届け出なければならない.b 風疹患者を診断したときは,24時間以内に最寄りの保健所長に届け出なければならない.c 異常死体を検案したときは,24時間以内に所轄警察署に届け出なければならない.d 麻薬中毒者であると診断したときは,速やかに都道府県知事に届け出なければならない.e 2年ごとに
94D1異状死体届出の必要がないのはどれか.a 生後5ヵ月の乳児の保育所での突然死b 高所から墜落した患者のショック死c 救急来院時の病態不明の心肺停止死d 交通事故による植物状態に起因する嚥下性肺炎による死亡e 肝硬変で入院した患者の吐血による窒息死正答は【e】です。[a] 誤り(=届出の必要がある)。乳児の死亡は原因が不明なことも多いです。問題文から詳細不明ですが、死亡原因がはっきりしないため
94A30死体検案について正しいのはどれか.3つ選べ.a 医師のみが行うことができる.b 対象は異状死体である.c 遺族の承諾が必要である.d 死体を解剖して行う.e 死体を裸にして観察する.正答は【a, b, e】です。[a] 正しい。死体の"検案"については医師のみに認められています。同じく"死体検案書"についても医師のみが交付可能であり、歯科医師も発行可能な"死亡診断書"や、助産師も交付可能
93A44死亡時刻を推定するのに役立つ所見はどれか.2つ選べ.a 死斑の色調b 死体硬直の程度c 角膜混濁の程度d 瞳孔の大きさe 腋窩温正答は【b, c】です。[a] 誤り。"死斑の色調"は死亡時刻の推定に直接役立ちません。死因の推定には役立つ可能性はあります。[b] 正しい。死後硬直は、教科書的には死後1時間程度から出現し始め、12時間程度で最高潮となります。およそ1日後あたりから徐々に硬直は
93A43異状死でないのはどれか.a オートバイにはねられ,破傷風で死亡した.b 肺癌で入院中,トイレの中で死亡していた.c パラコートを誤嚥し,間質性肺炎で死亡した.d 救急来院の1時間後に急性心筋梗塞で死亡した.e 来院時心肺停止〈CPAOA〉のまま死亡が確認された.正答は【d】です。[a] 誤り(=異状死である)。「外傷を発端とした病死」であり、異状死体と判断できます。[b] 誤り(=異状死
93A42乳幼児突然死症候群〈SIDS〉について正しいのはどれか.2つ選べ.a 女児に多い.b 1~2歳児に多発する.c 突然の外因死を含む.d うつ伏せ寝を習慣とする児に多い.e 解剖しても死因が不明である.正答は【d, e】です。[a] 誤り。SIDSは女児より男児に若干多いと言われています。男女比は約3:2。[b] 誤り。SIDSは原則として1歳未満の児とされます。1歳以上での発症は限られて
93A8誤っている組合せはどれか.a 死産の定義 - 死体解剖保存法b 医師免許の登録 - 医師法c 病院の定義 - 医療法d 人工妊娠中絶 - 母体保護法e 堕胎の禁止 - 刑法正答は【a】です。[a] 誤り。死産の定義は"死産の届出に関する規程"(厚生省令)によって定められています。死体解剖保存法には、病理解剖や系統解剖など各種解剖、監察医制度について規定されています。[b] 正しい。医師法に
93A7輸血後C型肝炎から肝硬変になった入院患者が,食道静脈瘤破裂に基づく大量出血により急激に血圧が低下して死亡した.死亡診断書の死亡の原因欄の直接死因として正しいのはどれか.a 輸血後C型肝炎b 肝硬変c 門脈圧亢進症d 食道静脈瘤破裂e 急性心不全正答は【d】です。[a] 誤り。[b] 誤り。[c] 誤り。[d] 正しい。問題文を参考にすると下記のような書き方が求められているようです。画像にあ
92E1177歳の男性.一人暮らし.肺気腫による低換気状態であり,本人の希望で在宅療養をしていた.主治医が週1回往診していたが,5月のある日,往診した主治医がベッドで死亡している患者を発見した.検案時の死体所見:暗赤色の死斑が背面に弱く発現し,指圧により褪色しない.死体硬直は全身の諸関節で強い.角膜混濁はやや強く,瞳孔径は両側とも4.0mm.直腸温は22.0℃で環境温と一致している.腹部などに腐敗