身体の中には様々な体液(体内液)があります。最もポピュラーなのは"血液"ですかね。臨床医学でも、血液検査を行うことで患者さんの病態をいろいろと把握できます。法医学でも同じように、体液(体内液)を検索することは重要です。しかし、"体液"は"血液"だけではありません。今回は法医学で扱う様々な"体液"について書いていきたいと思います。【体液一覧】・血液 [blood]・髄液 [cerebrospinal
2022年3月27日発売 [1000円(税込)] 22世紀アート (出版社URL)『法医は死者の代理人――一期一会の対話と法医学者という仕事』電子書籍 全142頁 (著者:石津 日出雄)――日本酒一合を飲んだとき、体からアルコールが消失する時間はどれ位でしょうか。1.1時間、2.3時間、3.9時間正解は本書「第七章 教師として」をご覧ください。法医学は、法律上問題となる医学事項を医学の知識や技術を
2014年6月9日発売 [900円+税] 草思社 (出版社URL)『法医昆虫学者の事件簿』 [原題:A FLY FOR THE PROSECUTION]文庫版 全288頁 (著者:マディソン・リー・ゴフ、訳:垂水雄二)死体に卵を産み付ける昆虫を分析し、驚くべき正確さで死亡時刻を推定する「法医昆虫学」。その第一人者が、殺人捜査におけるこのまったく新しい手法を紹介する。(※出版社サイトより)虫たちは決
2022年4月14日発売 [2700円+税] 大和書房 (出版社URL)『不自然な死因 イギリス法医学者が見てきた死と人生』四六判 全469頁 (著者:リチャード・シェパード、訳:長澤あかね)世界中が絶賛!イギリス法医学者が体験した9.11、ダイアナ妃の死、その他犯罪や事故による様々な死体から見た、生きるということ養老孟司氏が解説!「ページをめくる手が止まらない! 」タイムズ紙世界中が絶賛!63万
今回は銃創の稀な所見の一つである"鍵穴銃創"について書いていきます。銃創自体については参考記事をご参照ください。銃器損傷①:射創の種類銃器損傷②:射創の距離銃器損傷③:射創の向きこの"鍵穴銃創"は、弾道を推定する際に有用な所見です。日本では銃創をあまり見ることがないので馴染みがないですが、海外のテキストを読んでみると書いてあったりしますね。大変興味深い所見ですので、取り上げます。鍵穴銃創 [key
医師は亡くなった方を診察(or検案)し、死亡診断書(or死体検案書)を作成します。その中に"死因の種類"という項目があります。この箇所は保険請求の際などに大変重要な項目になります。それでいて、なかなか判断に困ることが少なくない難しい項目なのです。(参考リンク:「"死因の種類"はなぜあるのか?」)その"難しさ"を伝えるために、私自身がよく使う【ロシアンルーレットは事故か?自殺か?】というテーマを今回
今回はしばしば解剖でも認められる肝臓の形態異常である"絞扼肝"について書いていきたいと思います。形態的異常とは言え、"絞扼肝"に臨床的意義(法医学上も)はほぼありません。言ってしまえば、「単に肝臓に溝が認められるだけ」というものですので、そこはご安心ください。絞扼肝・コルセット肝 [corset liver]:肝表面に縦に走る溝が認められた肝臓のこと。肝臓右葉S8の上面に1-3本程度認められること
ガス中毒で"一酸化炭素"の次にイメージされるであろう気体が"硫化水素"です。"硫化水素中毒"は『自然災害・労働災害・人災』と多方面で認められる中毒です。そして、"硫化水素中毒死"すると当然外因死となるため、我々法医学者の元にやってきます。数でこそCO中毒が圧倒的ではありますが、それでも法医学本のガス中毒の目次には"硫化水素中毒"必ず載っています。今回はそんな"硫化水素中毒"についてみていこうとおも
冬は火災が多く、我々法医学者の元にも熱傷のご遺体が多く運ばれてきます。(参考記事:「焼死」)法医学でみられる"熱傷"の特徴としては、「臨床と比べ、"4度熱傷"(=炭化)が多い」ということが挙げられると思います。今回はそういった高度な熱傷のご遺体で認められる"死体トルソー"という所見について書いていきます。死体トルソー [Brandtorso]:強い火炎の作用で四肢末梢が消失し、胴体(+頭部)のみと
今回は"病死"について取り上げたいと思います。ここでの"病死"とは「身体の内部が原因となった死(=内因死)」とします。結論から先に...我々法医学者で扱うご遺体の"病死因"としてよく?挙げられる疾患名を下記に列挙しました。<循環器疾患>・虚血性心疾患 急性虚血性心疾患(急性心筋梗塞・急性冠症候群) 冠状動脈硬化症 冠動脈攣縮 慢性虚血性心疾患・弁膜症 大動脈弁狭窄症 僧帽弁閉鎖不全症