111F12死亡診断書ではなく死体検案書が発行される状況はどれか.a 不明熱の患者が,入院5日目に原因不明のショック状態となり死亡した.b 予定されていた肝切除術を受けた患者が,多臓器不全となり術後5日目に死亡した.c 末期がん患者が,在宅医の診察75時間後に心停止となり同医師が訪問して死亡を確認した.d 外食中に意識を失って救急車で搬入され,くも膜下出血と診断された患者が,20時間後に死亡した.
111E21医療関連死に含まれないのはどれか.a 脂質異常症治療中の自殺b 負荷心電図検査中の心室細動による死亡c 入院食誤嚥後の急性呼吸不全による死亡d 造影剤投与後のアナフィラキシーショックによる死亡e 脳梗塞後のリハビリテーション時の脳出血による死亡正答は【a】です。※ここでの"医療関連死"(=診療関連死)は、日本法医学会が提唱する「診療行為に関連した予期しない死亡、およびその疑いがあるもの
111E15医療法で規定されているのはどれか.a 応招義務b 医業の独占c 医師臨床研修d 異状死体の届出義務e 医療機関の管理者要件正答は【e】です。[a] 誤り。"応招義務"は医師法に規定されています。医師法 第19条第1項「診療に従事する医師は、診察治療の求があつた場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない。」[b] 誤り。"医業の独占"は医師法に規定されています。医師免許は"無
111C2060歳の女性.早朝に自宅敷地内の倉庫で梁にロープを掛け,縊頸した状態で発見された.近くから自筆の遺書が発見され,病苦が原因の自殺であること,対外的には病死として処理して欲しいことなどが記されていた.糖尿病による慢性腎不全のため,かかりつけ医で週3回透析治療を受けていた.かかりつけ医とは別の医師が警察官とともに臨場し,検案することとなった.検案医の行動として正しいのはどれか.a 死亡診断
110G6563歳の男性.上行結腸癌の経過観察と腹部造影CT検査のため来院した.現病歴:1年前に上行結腸癌に対して右半結腸切除術を受けている.術後の経過観察のため来院し,外来診察,採血検査および腹部造影CT検査を受けた.既往歴:高血圧症に対し内服治療中.薬物アレルギーはない.生活歴:酒店経営.喫煙歴はない.飲酒は機会飲酒.家族歴:父親は心筋梗塞で死亡.母親は膵癌で死亡.検査所見:血液所見:赤血球3
110G4478歳の女性.一人暮らし.高血圧症と骨粗鬆症で月に1回診療所に独歩で通院していた.降圧薬を内服し,血圧は140/90mmHg前後で推移していた.2日前の定期受診では特に変わりはなかった.本日,患者宅を訪問した娘から電話で「母が自宅の寝室で倒れていて意識がない.すぐに来て欲しい」と往診の依頼があった.直ちに駆けつけると,患者の心拍と呼吸は停止し瞳孔は散大固定であり,身体の下になった部分の
110G19死に関連した事項について正しいのはどれか.a 死体の解剖は手術室で行わなければならない.b 系統解剖は生前に口頭で意思表示があれば行える.c 死産とは妊娠第6月以後における死児の出産である.d 臓器移植にかかわる脳死判定は主治医が1人で行う.e 臓器の移植に関する法律における臓器とは内臓と眼球とをいう.正答は【e】です。[a] 誤り。解剖は、手術室ではなく"特に設けた解剖室"で行わなけ
110G5病理解剖について適切なのはどれか.a 異状死に対して行う.b 解剖の結果を家族へ説明する.c 死亡診断書の作成に必須である.d 生命保険の書類作成に必須である.e 死亡確認から6時間以内に行わなければならない.正答は【b】です。[a] 誤り。異状死体に対して行われ得るのは、"司法解剖"(←犯罪死・変死)、"調査法解剖/新法解剖"や"行政解剖"(←非犯罪死)です。[b] 正しい。"病理解剖
110F1892歳の男性.要介護5.腰椎圧迫骨折で3年前からベッド上での生活が主となり家族の要請で訪問診療を開始した.過去1年間に誤嚥性肺炎で2度入院した.最近3ヵ月は食事の摂取が困難で著しい衰弱状態となっていた.さらに唾液の誤嚥による発熱を繰り返すため,注射での抗菌薬投与が在宅で随時実施されていた.訪問診療の担当医から家族に対しては,「衰弱が著しく脱水症もしくは肺炎などで突然命を落とす可能性が高
110F1医師の届け出義務が医師法に規定されているのはどれか.a 異状死体b 食中毒患者c 被虐待児童d 麻薬中毒患者e 医薬品による副作用正答は【a】です。[a] 正しい。"異状死体の届出"は、医師法第21条に規定されています。「医師は、死体又は妊娠四月以上の死産児を検案して異状があると認めたときは、二十四時間以内に所轄警察署に届け出なければならない。」[b] 誤り。"食中毒患者の届出"は、食品