113B4567歳の男性.心停止の状態で救急車で搬入された.現病歴:今朝6時頃,妻が寝室に起こしに行った際には返答があったが,1時間経っても起きて来なかった.再度呼びに行くと目を閉じたままで反応がないため,午前7時に救急車を要請した.5分後に救急隊が到着し,心停止と判断した.かかりつけ医には連絡せず,心肺蘇生を行いながら救命救急センターに搬送した.既往歴:20年前から糖尿病,高血圧症と診断され,内
112F24*医師の義務と規定する法律との組合せで正しいのはどれか.a 守秘義務 - 医師法b 応召義務 - 民法c 説明義務 - 医療法d 処方箋の交付義務 - 健康保険法e 異状死体の届出義務 - 刑法正答は【c】です。[a] 誤り。守秘義務(秘密漏示罪)は"刑法"に定められています。刑法 第134条第1項「医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師、弁護士、弁護人、公証人又はこれらの職にあった者が
112C49中年の男性.道路で血を流して倒れているところを通行人に発見された.救急隊到着時には心肺停止状態で,病院に搬送されたが死亡が確認された.背部から出血があり,血液を拭き取ったところ確認された創の写真を次に示す.死亡を確認した医師が,まず行うべきなのはどれか.a 創を縫合する.b 警察署に届け出る.c 病理解剖を依頼する.d 死亡診断書を交付する.e 死体検案書を交付する.正答は【b】です。
112B19ネフローゼ症候群を併発した全身性エリテマトーデス〈SLE〉のため副腎皮質ステロイドによる治療を受けていた患者が,経過中に糖尿病と細菌性肺炎とを発症し,敗血症性ショックとなり死亡した.死亡診断書の様式の一部を次に示す.死亡診断書の作成にあたり,「死亡の原因」の「(ア)直接死因」に記載すべきなのはどれか.a 糖尿病b 細菌性肺炎c ネフローゼ症候群d 敗血症性ショックe 全身性エリテマトー
111G35*法医解剖開始時に撮影した背部の写真を次に示す.紫赤色を呈する部分について正しいのはどれか.2つ選べ.a 死の確徴である.b 皮下出血である.c 急死の場合には発現が弱い.d 死後経過時間推定に利用される.e 腹臥位で死亡したことを示している.正答は【a, d】です。[a] 正しい。背部に出現しているのは"死斑"です。死斑は早期死体現象であり、"死の確徴"のひとつです。[b] 誤り。画
111G29死亡診断書および死体検案書について誤っているのはどれか.a 死因統計の資料となる.b 死亡を医学的,法律的に証明する.c 死体を検案したときは保健所に届け出る.d 診療継続中の患者以外の者が死亡した場合,死体検案を行った上で死体検案書を交付する.e 診療継続中の患者が診療に係る傷病と関連しない原因で死亡した場合,死体検案を行った上で死体検案書を交付する.正答は【c】です。[a][b]
111G5高齢者が自室内において心停止状態で発見された.外因死を最も強く示唆するのはどれか.a 吐血b 尿失禁c 瞳孔不同d 角膜混濁e 鮮紅色の皮膚正答は【e】です。[a] 誤り。"吐血"は消化管からの出血で認められることが多いですが、消化管出血は内因性(eg. 肝硬変→食道動脈瘤破裂など)でも外因性(eg. 頚部刺創)でも起き得るため、"外因死を強く示唆する"とはまでは言えません。[b] 誤り
111F12死亡診断書ではなく死体検案書が発行される状況はどれか.a 不明熱の患者が,入院5日目に原因不明のショック状態となり死亡した.b 予定されていた肝切除術を受けた患者が,多臓器不全となり術後5日目に死亡した.c 末期がん患者が,在宅医の診察75時間後に心停止となり同医師が訪問して死亡を確認した.d 外食中に意識を失って救急車で搬入され,くも膜下出血と診断された患者が,20時間後に死亡した.
111E21医療関連死に含まれないのはどれか.a 脂質異常症治療中の自殺b 負荷心電図検査中の心室細動による死亡c 入院食誤嚥後の急性呼吸不全による死亡d 造影剤投与後のアナフィラキシーショックによる死亡e 脳梗塞後のリハビリテーション時の脳出血による死亡正答は【a】です。※ここでの"医療関連死"(=診療関連死)は、日本法医学会が提唱する「診療行為に関連した予期しない死亡、およびその疑いがあるもの
111E15医療法で規定されているのはどれか.a 応招義務b 医業の独占c 医師臨床研修d 異状死体の届出義務e 医療機関の管理者要件正答は【e】です。[a] 誤り。"応招義務"は医師法に規定されています。医師法 第19条第1項「診療に従事する医師は、診察治療の求があつた場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない。」[b] 誤り。"医業の独占"は医師法に規定されています。医師免許は"無