104G14*室温15℃前後の室内において死後約12時間経過した死体にみられるのはどれか.a 瞳孔が透視できない.b 腹壁の緑変が始まる.c 関節の硬直が高度である.d 体温が15℃に下がっている.e 体位を変えると死斑が容易に転移する.正答は【c】です。[a] 誤り。死後12時間では、瞳孔の混濁は始まっているものの、まだ瞳孔の透視は可能です。[a] 誤り。腹壁の緑変開始は環境温によってかなり違っ
103H2667歳の男性.1時間前からの胸痛を主訴に来院した.意識は清明.呼吸数24/分.脈拍112/分,整.血圧104/68mmHg.心電図胸部誘導ではV2からV6にST上昇,心エコー検査では前壁の壁運動低下,血液検査ではトロポニンTの高値を認めた.診療開始45分後に心室細動となり,二次救命処置を施行したが心拍は再開せず,家族の前で死亡を確認した.次に行うのはどれか.a 死亡診断書の作成b 死体
103G44※採点除外1歳5ヵ月の女児.保育所から心肺停止のため搬入された.3日前に感冒様症状で近医を受診し,抗ヒスタミン薬と鎮咳去痰薬とを処方されていた.保育所では当日の午前中は元気であったが,午後1時半に保育士が39℃台の発熱に気付き水分を摂取させ,父親が迎えに来るまで寝かせていた.午後4時に父親が迎えに来て患児を見たところ顔面蒼白に気付き,救急車を要請した.救急隊到着時には患児は心肺停止状態
103G42*69歳の男性.自宅のかもいにヒモをかけ首を吊っているのを午後6時半ころ帰宅した家族に発見された.家族はすぐにヒモを切断し,男性を仰向けに寝かせ,身体を揺り動かし呼びかけたが,身体は冷たく全く応答はなかった.診療所の医師に連絡したところ,午後7時に医師が到着し,死亡の確認後,死体の検案が行われた.直腸温34.0℃.室温22.0℃.顎,肩および股関節の硬直が軽度である.検案時の死斑の出現
103G5乳幼児突然死症候群〈SIDS〉について正しいのはどれか.a 生後1ヵ月以内に好発する.b 夜間よりも昼間に起こりやすい.c 上気道閉塞によって起こる.d 剖検を行わずに診断できる.e 「うつ伏せ寝をやめよう」キャンペーンによって減少した.正答は【e】です。[a] 誤り。SIDSの発症のピークは"生後2〜3ヵ月"で、1歳以降は極めて少ないと言われています。生後1ヵ月はやや早い印象です。[b
103F1980歳の女性.食欲低下を主訴に入院していた.3日前に風邪をひいたことを契機に,食事がとれなくなった.肝転移を伴う胃癌があるが,患者も家族も積極的な治療は望んでいない.娘夫婦が病院から車で30分の距離に住んでいる.10年前に心筋梗塞の既往があり,ステント留置術を受けている.午前3時の検温時に呼吸していることを看護師が確認していたが,脈拍は測定しなかった.午前6時05分の検温時に,ベッド上
103E44*65歳の女性.自宅のトイレ内で便器に座ったまま,意識不明の状態で家族に発見され搬入された.到着時,すでに心肺停止状態であった.既往症と通院歴とに特記すべきことはない.画像診断と諸検査とによって大動脈解離による心タンポナーデと診断し,搬入1時間後に死亡を確認した.担当医として取るべき行動はどれか.a 警察署に届け出る.b 保健所に届け出る.c 市町村保健センターに届け出る.d 死亡診断
102F3死体検案書について正しいのはどれか.a 死因統計の資料となる.b 歯科医師も交付できる.c 直接死因は警察官が決定する.d 検案日と検案書発行日は同一である.e 検案をした医師以外の医師も交付できる.正答は【a】です。[a] 正しい。死体検案書および死亡診断書は死因統計の資料となります。また「人間の死亡を医学的・法律的に証明する」という意義もあります。[b] 誤り。歯科医師は死体検案書を
102E4269歳の男性.一人暮らし.肺癌の末期で在宅療養中であり,週3回の往診を受けていた.往診担当医が午後5時に患者宅に行くと,寝室のベッド上で仰臥位のまま死亡していた.外傷はなく,肺癌で死亡したと判断された.直腸温30.0℃.室温22.0℃.紫赤色の死斑を背面に認め,指圧で容易に消退する.硬直を全身の各関節に認めるが,四肢関節の硬直は軽度である.死亡推定時刻として適切なのはどれか.a 前日の
102E41身元不明の中年男性.公園のベンチで意識がもうろうとしていたため搬入された.体温37.5℃.脈拍52/分,整.血圧170/110mmHg.外傷はなく,画像診断および各種検査の結果,脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血と診断され,治療が施されたが,来院3時間後に死亡が確認された.対応として適切なのはどれか.a 保健所に通報する.b 死体検案書を交付する.c 死亡診断書を交付する.d 司法解剖の依